ズートスーツオーダーの魅力と選び方

ズートスーツはアメリカのストリートで暮らす黒人が発祥と言われています。「チンピラのしるし」と呼ばれるいわゆる当時の不良たちから好まれました。当時このファッションをする人は、ズートスーターと呼ばれていました。世に広めたのは1940年代当時人気を博したスウィングジャズミュージシャンや俳優などによって広められました。

映画マルコムXやゴッドファーザー、マスクなど映画界でもズートスーツをモチーフとしたファッションを衣装とする映画も多数存在しています。

ズートスーツはシンプルとは対極に位置する極端なスーツスタイルと言えます。

このスーツと通常のスーツとの違いは、極端に長い着丈に幅の広いラペル（襟）、しっかりと肩パッドの入った広い肩幅、これでもかという程に太い渡り幅、深い股上でウェストはサスペンダー吊り、裾はしっかりとテーパードをかけてゆとりのある腿周りとのギャップがあるスラックスに仕上がっています。

あとはどのような色や柄の生地を選ぶか次第でより一層変化に富んだスーツが仕上がるでしょう。

私はあえてシンプルな無地の生地でズートスーツを仕立てることもおすすめで、落ち着いたシックな色味の生地に独特なシルエットのスーツというのがシルエットに目が行くので、オーダースーツには向いているかと思います。

1．生地選び
ツヤ感のあるものやマットな生地までさまざまな素材でズートスーツを作ることができます。奇抜でインパクトのあるカラーで作ることも可能ですし、過去にはブラックスーツやブラウンスーツの無地でズートスーツを仕立てた方もいらっしゃいます。

2．デザイン
極端なデザインを少し押さえたラペルの幅やシルエットなど自分のイメージや自分自身に合わせたズートスーツをオーダーであれば作ることが可能です。シルエットやディテールが決定したら、ボタンの種類など、細部にこだわることで、より自分らしい一着が完成します。

３．採寸
サイズ合わせが、ズートスーツ全体の見栄えを左右します。まずは体型の各所の採寸を取っていきます。
ワタリはどこまで太くするのか、ウエストはどれぐらいハイウエストにするのかetc....

ご自分のイメージするズートスーツに合わせていく形で相談しながら仕上げていきます。

ここまででズートスーツのオーダーのイメージは持っていただけたかと思います。まずズートスーツで非常に重要になるポイントはシルエット感ということです。

オーバーサイズのスーツだからと言ってただただサイズ感を大きく作ればいいというだけでなく、一人ひとりの体型に合わせたサイズ感に仕上げることで、ズートスーツが本来持つ魅力を最大限に発揮することが可能になります。

当店では、腿周りの実寸値から算出した最も適正な渡り幅（太もも幅）を提案いたします。さらにしっかりと裾幅を絞り、迫力のあるシルエットを実現するため調整致します。

Googleの画像検索などで調べれば様々なタイプのズートスーツがあることが分かります。ご自身の理想に一番近いもの見つけてそこに近づけるのがお洒落でカッコいいズートスーツを作る近道です。

皆さんのズートスーツ製作のお手伝いができる日を楽しみにお待ちしています。

価格、敷居が高いイメージのあるオーダースーツをもっと身近に気軽に楽しんでい頂きたいという想いから、カジュアルのセレクトショップにオーダースーツコーナーを設けました。立ち寄りやすい・相談しやすい環境ながら、フィット感の高い国産縫製のハイクラススーツを仕立てます。

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