春夏ジャケットの選び方と着こなし-スーツ業界プロが教える
2024/04/04
今回は、春夏のジャケットの選び方と着こなしについて、スーツ業界のプロが教えます。季節が変わると、Tシャツ、シャツなどに軽く羽織ってきちんと感が出せるジャケットは、オシャレな大人メンズのマストアイテム。しかし、ジャケット選びのルールを知らなければ、オシャレ度がグッと下がってしまいます。そこで、プロのアドバイスをもとに、今回は春夏ジャケットの上手な選び方と着こなし方についてお届けします。
目次
春夏ジャケットの素材選び
春夏のジャケットを選ぶ際に重要なのが素材選びです。ジャケットを羽織るのはいいですが、特に暑い夏には涼しく快適に着用できる素材が求められます。ウールやカシミアなどの暖かい素材は、夏場には重苦しい見映えになってしまうと同時に着心地が悪くなります。代わりに、コットンやリネンなどの通気性の良い軽い素材がおすすめです。これらは汗をかいても蒸れにくく春夏の暖かい時期にも快適な着心地が得られます。また、作りでは裏地なしのアンコンタイプや、素材で言えば肌触りが柔らかいものがおすすめです。色合いは明るいトーンのものを選ぶと、季節感を出せて新鮮な印象を与えることができます。以上の内容を踏まえて春夏ジャケットは、快適な着心地と季節感を兼ね備え、ビジネスシーンでも涼しい顔をしておしゃれに見せることが大切なポイントです。
ワンポイントでおしゃれに!アクセサリーの取り入れ方
スーツスタイルにおいて、タイピン、カフス、ベルトなどのアクセサリーの取り入れ方は重要です。スーツに合わせるアクセサリーとしては、時計やネクタイピンやカフリンクスなどは、スーツスタイルのアクセントとなり、おしゃれにきまります。また、カジュアルスタイルですとブレスレットなどのアクセサリーも上手に取り入れることで、ジャケットスタイルがより一層引き立ちます。ただし、アクセサリーを選ぶ際には、TPOにふさわしいものを選ぶようにしましょう。派手すぎたり、適切でないアクセサリーをつけることで、特にビジネスシーンでは不適切な印象を与えてしまうこともあります。スーツに合わせるアクセサリーの選び方にも注意を払い、よりおしゃれにきまるスーツスタイルを目指しましょう。
春夏ジャケットと合わせるパンツの選び方
春夏に着用するジャケットには、合わせるパンツの種類にも注意が必要です。スーツとして合わせる場合は、ジャケットと同じ生地のスラックスで結構ですが、ジャケパンスタイルやジャケスラの場合は、選び方にこだわりが必要です。 まずは、素材に注目しましょう。春夏には薄手のウール素材やリネン素材のパンツがおすすめです。薄手のウール素材は、繊細な光沢があり、上品な印象を与えます。リネン素材は、軽くて通気性が良く、爽やかな印象を与えてくれます。 また、色の選び方も重要です。ジャケットの色に合わせたベージュやグレーのパンツは、コントラストが出て良い感じに仕上がります。特に、明るめの色合いのジャケットには、淡いカラーやホワイトのパンツも合わせやすく、爽やかで軽快な印象を与えます。 最後に、シルエットにもこだわってみましょう。スリムなシルエットのパンツは、スマートで清潔感のある印象を与えます。逆に、ワイドなシルエットは、クラシカルな雰囲気を演出してくれます。程よいタイトさをキープしながら、ジャケットの雰囲気に合わせたシルエットを選びましょう。 春夏のジャケットに合わせるパンツを選ぶ際には、素材、色、シルエットのバランスを考慮して選ぶことが必要です。
ビジネスシーンでの春夏ジャケットの着こなし
スーツ業界のプロ達は暑い夏でもジャケットを脱がないベースで着れるジャケットが選ばれています。例えば、ジャケットを軽く仕上げる、アンコン仕様(裏地を抜く作り)、素材は通気性が高く、快適な着心地を実現する麻素材やサマーニットなどを中心にして、秋冬よりかっちりせず動きやすい着心地にもこだわったストレッチ性のある素材を好んで選んでいます。カラーは定番色として、グレー、ネイビー、ブラックなど、上品で落ち着いた色が多いです。いくら春夏とは言えリゾート感満載のジャケットは、シーンによっては使いにくいといった場面も出てくるからです。あくまで動きやすく涼しいが、端正で清潔感のある着こなしを目指すことを大切としています。スーツ業界でなくてもビジネスシーンでジャケットを羽織ったまま涼しく快適に過ごせるのは、スタイリッシュなビジネスマンになることができるので重宝します。もう一点、春夏のジャケットの着こなしには、適切なサイズ感に注意したい。ジャストフィットでスマートな印象もいいのですが、春夏は少しゆとりを持たせて涼しげな印象を持たせることも重要なポイント。そういったすみ分け、使い分けができることで、ビジネスシーンでの自信を高めることができると思います。
カジュアルスタイルに春夏ジャケットを取り入れるポイント
スーツの業界においても、今やビジネスカジュアルが浸透してきました。そのなかで、ビジネスとカジュアルで両用できるジャケットをお探しの方も増えてきています。しかし、スーツスタイルとのバランスを考慮しなければ、カジュアルすぎたりするとビジネスカジュアルとして使えないものになってしまう可能性があります。そこで、カジュアルスタイルに春夏ジャケットを取り入れるポイントをまとめました。 まずは色選びです。明るい色や柄物は、カジュアル感が強く、ビジネススタイルとのマッチングが難しくなってしまいます。よりスーツスタイルに近づけたい場合は、ブラウン、グレー、ネイビー、ブラックなどの定番のカラーを選びましょう。 最後に、パンツとの相性を考慮しましょう。ジャケットに合わせるパンツは、カジュアルすぎない細めのチノパンやデニムなどがおすすめです。また、インナーは少し光沢感のあるTシャツやYシャツの場合は無地やストライプ柄など、少しきっちり感が出るものを選ぶとより清潔感のあるビジネスライクなおしゃれなが可能です。 以上が、カジュアルスタイルに春夏ジャケットを取り入れるポイントです。ビジネスとカジュアル両方のバランスを考えながら選ぶことで、よりおしゃれで魅力的な春夏の大人カジュアルスタイルを楽しめます。