オーダースーツ作りの流れを解説！プロが教える正しい着こなし方法もご紹介

まずは、オーダースーツというのは一人ひとりの体型に合わせてスーツを製作して快適な着心地と体型にフィットしたシルエットでかっこよさを得られるのが一番の魅力です。オーダースーツ作りの流れはまずはどんな場面で着るもので、どんな形で作りたいのか、お客様の要望やイメージをヒアリングし、デザインの相談を行います。具体的には、結婚式で使う。ビジネスの大切な場面で使いたい。など、形は、ジャケット×スラックスの上下２Ｐセットなのか、もしくは上下＋ベストの形なのかなどを決めていきます。 他にもダブルジャケット、スラックスのみ、ベストのみのオーダーも可能です。作りたい形が決まったら次は、生地を選んでいきます。オーダースーツは数百種類の生地サンプルの中から自分のイメージする希望の生地を選定していきます。グレー、ネイビーのようなおおよそのカラーを選んで、柄物なのか、無地なのかを選んでいきます。 次に、身体に合わせていくため全身を細かく採寸していきます。サンプルのスーツを着用頂いて、サイズの調整や体型の癖などの補正を行った後、生地に合わせて、裏地やボタンを決めていきます。デザイン的な要素のあるディテールを決めてあとは１か月強待ちます。一般的には4週間から6週間ほどで完成いたしますが、需要が多い時期であったり、国内縫製なのか海外縫製なのかなどで納期が変わることもあります。完成品は慎重に検品が行われ、店舗に到着します。出来上がりが店に到着すると連絡が入ります。店舗に直接出向き試着して、サイズ感や違和感がないか確かめてお引渡しとなります。

オーダースーツを作る前に知っておきたいポイントがいくつかあるので紹介していきます。まずは、どんなカラーでスーツを作りたいか、どんな生地で作りたいか、どんな場面でどんなイメージで着たいのか。このようなイメージをかためておくだけでも、イメージと違うスーツが出来上がってしまう可能性が下がるでしょう。また、おおよその予算も決めておくといいでしょう。自分の予算に合わせて、使いたい場面に合うデザインや素材を選ぶことが大切です。 さらに、細かなディテール部分のオーダーについて考えておくことも大切です。たとえば、ポケットの位置やボタンの数など、細かな部分にもこだわることができます。自分自身の用途やスタイルに合ったオーダーをすることで、より自分らしい満足いくスーツを手に入れることができます。 最後に気を付けたいのは、オーダースーツの納期について、オーダースーツの種類には、手軽に作れる簡易的なオーダー方法から、一着一着別注で作る方法に分かれます。そのため、納期は簡易的なオーダーでも２～３週間程度、別注オーダーで４～６週間程度を要します。 オーダースーツは一生ものと言っても過言ではないので、ただ安いだけでお店選びをされるのではなく、あくまで品質を重視してお店を選ぶことが大切です。私が在籍している愛知県春日井市のAlcottでは国内最高峰の縫製工場を使っており、品質、耐久性、フィット感などどれを取っても高いレベルを感じて頂ける、別注で作るオーダー方法です。

生地選びが終わったらデザインを決めていきます。ボタンや裏地、ポケットなどの豊富なオプションを組み合わせて自分好みのスーツを作っていきましょう。たとえば襟の形も、オーソドックスなノッチドラペルや、襟がとがっているピークドラペルなどがあります。カジュアルシーンでの着用を想定しているのであれば、袖のボタンを少し重なるように並べた重ねボタンにして、オーダーならではの遊び心を演出するのも楽しみのひとつです。さらに、ボタンの素材をプラスチックから天然素材に変えてみたり、裏地を柄付きにしたり、あえて派手な色にするのもおしゃれです。（裏地は２００種類以上ご用意しています。）また、スラックスに関してもタックの数や脇ポケット、ヒップポケットなどでデザインが選べます。デザイン次第でスーツの印象はがらりと変わるので、自分だけのオリジナリティを演出できます。どういったオプションがあるのかはお店によるので、ここで紹介したものが必ずできるというわけではありませんが、自由にデザインをカスタマイズできるのはオーダースーツの醍醐味といえるでしょう。

スーツを正しく着こなすためには、まずは適正サイズをきちんと知ることですが、身体のサイズを正確に測り、体型に合ったサイズを作るオーダースーツなのでサイズ感の心配はなくなります。また、素材にも注目しましょう。シーズンや場所によって適した素材が異なりますので、選ぶ際には意識してください。 着用する際は、シャツとネクタイなどの小物との相性を考えましょう。せっかく作るオーダースーツに合う、ネクタイやシャツ、シューズなどを選ぶことをおすすめします。もちろんお手持ちのスーツにも使い回しができるのが理想的ではありますが、せっかくなので、今回のオーダーしたスーツに合わせた小物を選ぶとよりスーツの着こなしが洗練されてより周りからの印象が変わるのでぜひフィッターと相談して決めてみましょう。 また、ジャケットのボタンの留め方もよく店舗では間違って認識をされている方も見えるのでご紹介しておきます。 ジャケットが二つボタンの場合、上ボタンは留め、下ボタンは留めないというのが一般的です。ベストも一番下のボタンは開けておくのが正しい着こなしなので、ベストスタイルを考えている方は覚えておくといいでしょう。

ご来店から１か月ほどで国内工場から完成品のスーツが到着します。既製品ではない、あなただけのオーダースーツです。あなたの好みを考慮した、シルエットや生地、国内最高峰の縫製工場で縫い上げられた美しい仕上がりのスーツをお渡しします。 ご遠方の場合やお忙しくて引き取りが難しい場合にも、郵送でお届けすることも可能ですが、できる限り直接店舗に出向いて受け取るようにしましょう。 微調整が必要かどうかなど、実際の仕上がりをその場で試着して確認することをおすすめします。 アフターサービスとして弊社提携のオーダースーツ専門のお直し業者にてお安い価格で修理することも可能です。 今後使っていくうえで、太ったり、痩せたり、体型が変わってしまったときにも対応が可能なので、少しでも長くスーツをお使いいただけるようサポートしていきます。 いかがでしたでしょうか。オーダースーツは敷居が高いと思われていた方も、今回のコラムを通して事前準備ができて、オーダーへのイメージが変わられたのではないでしょうか。たしかにピンキリではあるので、高いものもありますが、高品質でありながら、手の届きやすい価格帯で作ることができるオーダースーツもあるので、ぜひこの機会にオーダースーツに挑戦してみてください。